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「男から見たら女は神秘的なもんなんだよ」
「お、言葉選んだね」
そりゃイチゴの機嫌取りだろ、とニシキが鼻で笑うのでヒールの爪先ですねを軽く小突いてやる。
「暴力反対ー。そういうのが女のくせにってやつじゃね?」
お淑やかさは社会の波にもまれまくって泡となって消失中。
でも女は残してるつもり。
だからってセクハラされる理由はミトコンドリアほどもない。
稀にいる、自意識過剰なんじゃないのー、なんていう意見はクソくらえだ。
ばーか。
「僕から逆質問。男のくせにって言うのなんで? はい、シヅ」
と、ミカミが煙草に火を点けたばかりのシヅを差す。
「女々しいから」
「雄々しくないと駄目なの?」
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