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「そうそう。感情に決まりはないの」
飲みたい気分なだけ、と三人が笑うので、私も釣られて笑った。
こうだからこう、と決められるのは好まない。
色々あっていいんだ。
もちろん女同士でしかわかりあえない事だってあるし、男同士でしかわかりあえない事だってある。
その上を超えて、私達は続いている。
何故なら──。
「はいはーい、妄想の話していい?」
「出た、シヅのハーレム妄想」
「女子は妄想好きだよねぇ」
「ミカミが言うー? あんたもこの前長々と話したくせにー」
──癖が強くて、面白い面子だからだ。
────
あと一杯ずつおかわり酒をした私達はもうこんな時間かと会計を頼んだ。
いい感じにほろ酔いで頬があったかい。
すると初めて見る店員が接客してくれて、ペア割引期間とかなんとかと言ってきた。
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