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――アポカリプティックサウンド。
確か、そんな名前だった気がする。
ゴーンという音はいまだに続いている。
その回数を最初は数えていたが、もう忘れてしまった。
煩悩の数だけ続くのだろうか。
さすがにそんなことはないか、などと考えていた。
すると、比喩ではなく実際に真っ赤に染まった空に浮かぶ何かが見えた。
鳥のような羽が見える。大きさが桁違いだが。
それは、この世の何よりも最も白に近いと思われる群れであり、それらだった。
赤い空から差し込む日に照らされて、まぶしい輝きを放っている。
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