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満点の星空
たくさんの流れ星
寝転ぶ砂の感覚
富士山の夜は
夏なのに肌寒くて
どこまでも静かだった。
時折聞こえる友人の囁き声
隣で同じように寝そべって
星空に魅了される幼馴染み
その冷えた指先が
同じように冷えた
私の指先と触れ合っていた。
この頃からだろうか
人のぬくもりが恋しくなったのは。
夢を見た。懐かしい夢。
寒かった筈なのに暖かい夢。
涙が出るほど暖かい夢。
ねぇ、君は何を願ったの?
私はね……
『君とずっと一緒にいられますように。』
ありきたりだけどあの頃、一番叶えたかった夢。
二度と叶う筈のない想いを胸に……
そして、空を見上げた
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