僕が見ている君

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A「ねぇ、さっきから何を描いてるの?」 B「君の横顔。」 A「どうして私の横顔なの?」 B「今度コンクールに出そうと思って。」 A「だから、どうして私の横顔?」 B「あっ!動いたら駄目だよ。」 A「人の話し聞いてる?何も私を描かなくても、こんなに綺麗な風景が広がってるじゃない!」 B「そうだな。」 A「だったら!!」 B「俺は君がカメラを真剣に覗いてる横顔が1番好きなんだよ。」 A「なっ///」 B「カメラを覗きながら真剣な顔をしてるかと思ったら柔らかく笑ってたり、少し物足りなさそうにしてたり、何枚も同じ場所を撮ってるのに首を傾げながら悩んで納得いく迄撮ったり、そうやってコロコロ変わる君の横顔を見ているのが俺は好きだ。」 A「……///」 B「君の横顔を描いてる俺自身も考えるよ。今、カメラのレンズを通して君の目には何が写っているのだろう… どういう風な景色が見えているのだろう…って。」 A「そんな大袈裟な…」 B「かも、しれないけど!俺はそう思いながら君の横顔を描いてるんだ!こんな風にな……。」 A「!!」
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