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【翔馬side】
「翔馬朝ご飯出来たよー!」
「ああ、ありがとう。優華。」
「えへへ!頑張って作ったから食べてね」
「…ありがとう。」
食卓には、既にカツ丼が置かれていた。
(…朝から、カツ丼か…。)
「翔馬、今日から新しい営業先に異動になったんでしょお??だからそいつらにカツって意味でカツ丼にしてみたよ!」
(それは受験の時だけだろ…。)
「あ、ありがとう…。」
優華はたまに、ズレてる時がある。
そして俺は料理を口に運んだ。
「美味しい?翔馬」
「う、うまいよ…」
「もっと食べてね?」
「う、うん…」
そして俺は料理を口に運んだ。
優華が作ったカツ丼はあまりにもデカかった。
(もう…ムリ)
「翔馬…食べてくれないの?」
(…食べたいけど朝からこの量は…。)
およそ3杯分あるぐらいだ。
「ごめん!そろそろ電車乗らないと…」
「そっかあ…。気をつけてね?」
「う、うん」
そして俺は家に出た。
(ヤベ…気持ち悪い…)
電車を待っている時、更に気持ち悪くなった。
俺はトイレに駆け込み、吐いた。
「…ウェ!」
ジャー
気持ち悪い…。
俺は最近よくトイレで吐くようになった。
気持ち悪い…苦しい…
優華といることが最近俺にとってストレスになっていた。
優華の俺に対しての愛が強くなってきてきたからだ。
だけど、これは俺が決めた事だ。
だからそんな簡単には切れなかった。
「ヤバイ…」
そして俺は、歯磨きをし駅に戻り異動先の会社に向かった。
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