第3話始まりの合図

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第3話始まりの合図

【凛】 ふと、私は会社まで歩いている時、 空を見上げた。 「あ…今日曇りだ。」 今のあたしはこの曇った空と一緒 モヤモヤして中々自分の気持ちを出すことが出来ない。 自分の気持ちを出さない限り、太陽は出ない。 そんなの分かってるのに…。 ずっとずっと、雲とゆう壁に隠れて自分の気持ちを隠したまま生きてるんだ。 あたしは今、25歳になった。 もう、あの三人には会ってない。 中学を卒業してから、一度も会ってない。 もう決して会うこともない。 幼なじみという関係の時間は切れたからだ。 高校を卒業してからは、就職をした。 今は、ここマーケットホールディングスってゆう会社で営業をしている。 あたしは、エレベーターを上がり、自分の部署に向かった。 チン ガチャ 朝早くから嫌な課長と目が合った。 「おはようございます、米田課長」 だけど、嫌な顔なんて出来ない。 「おはよう遠野君。相変わらず綺麗だね」 そしていつものセクハラが始まる。 お構い無くあたしの肩を触る。 本当に気持ち悪い。 所詮この場で、女は下に見られてる。 実際、この場所はほとんど女性はいない。 いたとしても女性はあたしと後二人と 事務の人一人だけだ。 拓也と付き合ってから全てがもうどうでも良くなっていた。 所詮、課長も拓也も常にあたしを下に見ている。 「…そういえば今日からこの営業部に新しい人が異動して来るんだよ。男だから君もしっかり教育してしっかり頼むんだよ」 …また男か。 「…分かりました。」
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