スタント ミー

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「でもなー、みゆきーー。この程度の高さじゃ打ち所が悪くないと死なないんだぞ先生がそれを教えてやる」  すぅ、はぁと気持ちを落ち着ける。心臓バクバクだが落ち着いてる。 「先生、辞めてください」 「どうせできないんだろ。はにわだし」  ハニワとはなんなんだろうか。それを考えている時間はない。 「いくぞー」 「えぇーーーーー」  落ちていく。また衝撃を落とすために壁に当たったり、段差に引っかかったり、木に当たったりする。  ガコ、ガコ、バキ、パキパキ、バン。 「ガハっ」  マジで痛い。ぶっちゃけ声もでない。でも多分死んでない。頭は打ってないから多分大丈夫なはず。 「国和先生ーーー」  地上の人達に囲まれる。 「メガ、メガホ」  やっばい、痛み薄れてきたけど急激に眠たくなってきた。  ギリギリの状態でメガホンを貰い空に向かって一言。 「どうだー、ただ痛いだけだぞーやめろーこんな……」 …… 「お勤めご苦労さん」  カプセルの中で目が覚める。どうやら仕事は終わったようだ。 「スタントマンだからって無理があるでしょうが」 「変わりに1回で10万だ。今回の時間なら時給30万はいくんじゃないか」 「ぐっ」  それを言われるとなにも言い返せない。ヒーローショーやスタントマンと違ってかなり報酬がいいのがこの仕事だ。     
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