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振り返り 両親を見た。
厄介者の私が いきなり片付いて さぞ
喜んでいる事だろう。
最後の最後で あの憎い家族に
残してこれた 傷跡は
自分でも 嬉しくて仕方がなかった。
最後まで ごねた妹の目は
ウサギのように 真っ赤だった。
私の夫になる彼に恋してたとは
愛してやまない娘が 傷つく姿に 翻弄される
両親が 滑稽でならなかった。
泣けばいい 苦しめばいい
私にかけてもらえない愛情を全て
与えられて 幸せに生きて来た妹
私はわざと 彼に甘えるように
幸せな花嫁を装い 微笑む。
たくさんの恨みと憎しみをこめて
賛美歌の中 この一瞬の
絶頂感に酔いしれたのだった。
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