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帰ってきたけどヤマトはまだいなかった。
時計を見た。
十時を過ぎていた。
「今日は遅いのかな。」
私も遅くなるって言ったし・・・・・
風呂に入って 寝る準備をしても
ヤマトは帰ってこない。
珍しい明日仕事なのに・・・・・
寝付けずに スマホばかり気になった。
玄関を開ける音がして ドサッと音がして飛び起きた。
「どうしたの?」
「あ・・・ごめん 起こしたか・・・。」
そばによると強烈なお酒の匂い
「くさい。」
「飲んだ~~今日は飲んでしまった。」
「ほら つかまって。」
「ごめんな。ナナ ほんとにごめん。」
酔っぱらってるから 体が全部私に乗っかかってくる。
「わかったって 早く布団に行こう。」
何回も何回もヤマトはごめんと繰り返す。
やっとのことで ベッドに転がした。
「お水持ってこようか。」
「情けないよな。
このどうしようもない気持ちは
酒でごまかすしか 他に手がないんだ。」
そうだよね 昨日の今日だもん。
「私も成人してたら飲んで忘れたいとこよ。」
「来年は一緒に酒飲もうな。」
「そう?先生みたいになって
そんなに飲むなって見張られそうだけど。」
「ナナは来年いるのかな ここに・・・・。」
そう言うと寝息を立てて眠ってしまった。
どういう意味だったのかな。
でもきっと酔ってるから忘れてるよ。
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