愛のカタチ

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ヤマトが帰るまですごく長く感じた。 すごい許せない気持ちが抑えきれなくて 乃亜の事で辛かったんだなって 思ってたのに あの女と一緒ってどういう事なのって ずっとずっと腹が立って仕方がなかった。 「今日はムカつくから簡単にしてやる。」 いつも通りの時間にヤマトは帰ってきた。 「ただいま。今日携帯忘れちゃったんだよな。 不便だった。」 無視してやる。 スマホを見てる。 「電話出たんだ。」 無視 「朝 遠山さんから電話来てただろ?」 「しつこく何回も鳴るから急用だったら 忘れたって言おうと思って出ました。」 「そうなんだ。」 ヤマトはスマホを置いて 洗面所へ行った。 テーブルに乱暴に夕飯のおかずを置いた。 ムカついて仕方ない。 「ナナ・・・・なんかかなり機嫌悪い?」 「悪くない。」 いや すごい悪いから・・・・・・。 ヤマトの時計が汚らわしく感じた。 「昨日の事 なんか誤解してる?」 「いいえ。関係ないから。」 「それならいいんだけど。」 ヤマトが 笑ったから爆発した。 カッコ悪い自分が 恥ずかしかったのもあるけど 「おもしろくない!!私話したい事あったのに あんなに酔って帰ってきて!! 乃亜さんの事でお酒飲みたかったのかなって心配してたら 女と飲んでるなんて 時計忘れてくるとか 何で?時計外す事ある?」 嫉妬に狂った奥さんってこんな感じなのか もう我慢できなくて 溜まってるの全部吐き出した。
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