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「ごめん。俺もちょっと飲みたい気分でさ。」
「別にどうでもいいよ。
ヤマトは私の旦那さんじゃないもん。
私が本当の奥さんだったら許さないけど。」
「時計は 彼氏にプレゼントしたいから
見せてっていって預けたまま 俺が帰ってきたから。」
「ふ~~ん。」
私こんなに怒ってるの変だよね・・・・・
きっとヤマトだってそう思ってるのに
「ナナ・・・昨日どうだったの?
その話をしたかったんだろう。」
「そうだよ。でももういいよ。」
この苛立ちを 誰か止めてよ・・・・・
やきもち焼いてるって ヤマトが好きだって
そう言ってるみたいだ。
「ナナ・・・・・。」
「やだ!!嫌い!!
乃亜さんだったら 我慢するけど
嫌なの!!他の人は!!!」
我慢してた目にしていた栓がポロリと外れた。
涙が勢いよく流れ落ちた。
「もう 何で泣くのかな私。
誤解しないで 別にやきもちやいてるんじゃない。」
そう言いながら涙が邪魔して
次に話そうとする言葉は嗚咽になる。
「ナナ。」
ヤマトが困ったように名前を呼ぶ。
「やきもちじゃないもん。
嫌い ヤマト・・・・大嫌い・・・ヒック…」
ここ数日のいろんな難しい事を解決できずにいる
自分にも ちゃんと隼人に
伝えきれなかったずるい自分にも
「嫌い…ナナ……ヒック
おまえなんて生れてこなきゃよかったのに」
もう終わりだ・・・・・・。
頭の中の理性が 吹っ飛んでしまった。
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