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子供のように泣き声が出て止まらない。
恥ずかしいとか思っても
もう私の装ってきたものが全部剥がれ落ちて
もうどうしようもなかった。
「もうつらい・・・・つらい・・・。」
ヤマトが近づいてきたのがわかった。
「もうダメだ私・・・・
この生活はもうダメだ・・・・・。」
「そうか・・・ごめん。
ナナの言う通りにするよ。
俺のせいで 巻き込んだんだから。」
「契約は破棄してください……ヒック。」
少し間をおいて ヤマトが
「わかったよ。」と言った。
「契約を破棄したら 私はどうなるの?」
「自由だよ。
ナナの好きに生きればいいよ。
その手伝いに俺が必要なら 何でもする。」
「ごめんね。
契約破棄して・・・・・。
でも ヤマトは?ヤマトはどうするつもりだった?」
「俺は・・・・ナナを巻き込んだ責任がある。
ナナの思う通りにするつもりだったから。」
「ずるいね。
ヤマトはずるいよ。
私だけ・・・・私だけ こんなに悲しんでるのに・・・
ヤマトはホッとしてるんでしょ?
私がいなくなったら好きなことできるもんね。」
酔っ払いおじさんの絡みのような・・・・
ブルームーンにも夜にこんなお客がいた。
「もう終わり・・・・・
終わりでいいんだよね?」
「いいよ。ナナの好きにしな。」
私のカッコ悪い 泣き声と嗚咽が 部屋に響いてる。
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