愛のカタチ

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「隼人さんに会わなくてもいいのか? 納得してくれた?」 「いいよ。会わなくても はぁくんは ヤマトと違って大人だもん。」 「そうか・・・・。」 「バカ・・・・ヤマトのバカ 大っ嫌い・・・・」 「わかったから もうそんな泣くなって。」 ヤマトが私の腕をつかんだ瞬間 私はヤマトの胸に飛び込んだ。 「ヤマトが・・・ヤマトが好きなの。 やっぱりヤマトじゃなきゃ ダメなの。 はぁくんが私を好きって言ったらもう友達じゃいられない。 私はずるいから ヤマトの代わりに はぁくんを利用してたんだ。 ヤマトがしてくれない事 はぁくんがしてくれて 甘えてたんだ。」 ヤマトは何も言わない。 「私はずるくて 欲張りで・・・・・ ヤマトが好きなのに はぁくんも失いたくない 昨日だってちゃんと伝えるべきだったのに 曖昧にして逃げてきた。」 「もう自分が嫌でたまらない・・・・・ どんどん自分が嫌いになる。こんな嫌いな人間のために もう頭おかしくなるくらい毎日 いろんな事考えて・・・・・。 こんな人間になるから 誰にも愛されなかったんだ。」 もう声がかれてきた。 ヤマトはただ 黙って私を抱きしめていた。 「好きになったらダメなんでしょ・・・・ だから言えなかったんだもん・・・・・。」
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