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「乃亜に言われたんだ。
大切なものをみないふりしてきたんじゃないかと
ナナの事だって思った。」
「私?私の事・・・・・。」
ヤマトと顔を見合わせて恥ずかしくなる。
「俺も契約は破棄してもらうよ。」
ヤマトの冷たい指は 私の目じりから
頬を滑ってあごを持ち上げた。
心臓がドクン ドクン ドクン
「中学生からずっと見てきたけど・・・
まさか女としてみてしまうなんて・・・・。」
「恥ずかしいよ。」
「声・・・・ひどいな。」
ヤマトが笑った。
こんなロマンチックな時に この声・・・・・。
恥ずかしくてうつむこうとした時だった。
柔らかい唇が頬に触れた。
そして もう片方に唇がうつった。
ヤバい・・・・・もう恥ずかしくてどうにかなりそう。
想像してた唇がスルーされてちょっと肩透かし。
そして抱きしめられた
「隼人さんに会ってくる。
俺からちゃんと 話してくる。」
曖昧に終わらせてきた 隼人との関係
「うん。」
隼人の事を想うと 胸が痛い。
「はぁくんを 傷つけてしまう。
私が曖昧だったから・・・・・・。」
「いい人なんだろ?」
「うん。すごく素敵な人だよ。」
「きっと心配してるんだろう。
俺の事もわかってもらってくる。」
隼人に わかってもらえるだろうか。
大切な人 私のせいでどうか
傷つきませんように・・・・・・・。
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