孤独

5/62
前へ
/371ページ
次へ
私は 大倉 ナナ でも婚姻届けを出したら 三浦 ナナになる。 高校を卒業してすぐに この場に立っている。 高校二年から始まる進路で私はつまずいていた。 「大学に行かせるつもりはない。」 そう父親に宣言されたから・・・・・・。 そう言われてしまえば この性格だからもう そんな気も失せたから 学校から進路の話をされるのが 本当に苦痛だった。 「先生から話すぞ。 大倉はこれだけ頭がいいのにもったいない。」 「親はもう行かなくていいって言ってるし。」 「奨学金を借りてバイトして 自分で行くやつもいるんだぞ。」 勉強したかったら 未来に何か目標でもあれば 私もそんな決意もできるけど 自分の置かれた立場や 自分の人生に嫌気がしていたから 何もする気もおきなかった。
/371ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1118人が本棚に入れています
本棚に追加