孤独

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「おひさしぶりです。」 私は 頭を下げて その場を離れた。 三浦 ヤマト 妹や両親に気に入られて 長く家庭教師をしてた人。 あの頃は少し チャラチャラした感じだったけど やっぱり社会人になって すっかり感じが変わった。 妹は私の一つ下 私はそこでも差別を感じて生きていた。 先に受験を迎える私には 家庭教師はなく 中学入学したばかりの妹にはしっかりと 教育をしていて なぜこんな差別を受けるのか 泣きそうだったけど 悔しくて必死に一人で 勉強していた。 見返してやるから それだけが私の支えだった。 でもヤマト先生はそんな私によく 声をかけてくれた。 「どこ受けるの?わかんないとこないか?」 わからなことだらけだ。 クラスメイトは進学校に行くために みんな塾通いや家庭教師をつけてるのに・・・・。
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