孤独

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重苦しいドアを開けて家に入った。 ヤマト先生はきっとほめてくれるって言ったけど 少しだけ 少しだけ期待した。 「ただいま。」 父親はもう帰ってきて ソファーに座っていた。 そのそばで 母親に美優がしがみついていた。 「おかえりなさい。」 いつもの冷めた母親の声 「あの・・・・合格しま・・・した。」 勇気を出して 三人の前に立った。 「担任から連絡もらったわ。 必要な用意があるだろうから手続きとか 声かけなさい。」 ほら やっぱりほめてなんかくれないでしょ。 「ね~~ママ~~ ヤマト先生どうして今日来てくれないの? 宿題ちゃんとやったのに~~」 「理由はきかなかったけど 急いでるみたいだったわ。 パパも早かったし食事にしましょ。」 「やだ!!もうご飯いらない。」 美優はふてくされて 階段を上って行った。 「困った奴だな。」 顔を見合わせる両親は 親の顔をしていた。

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