駄目な私を助けてください!!

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「酒は好きなのか?」 「はい。 そんなに強くはないですけど。」 「じゃあ飲める店に行くぞ。」 「あざーす!!」 ギロリとこちらを見る係長。 もう、冗談が通じないんだから……。 着いたのはお洒落な居酒屋。 中に入ると美味しそうな匂いがする。 掘りごたつみたいな、足を伸ばせるテーブル席に案内された。 「何飲む?」 「生お願いします。」 「すみません。生2つ」 係長の言葉に『あい、生にちょー』の声がこだまする。 係長は私にメニューを見せる。 係長はこういう気遣いがスマートだ。 「何食べる?」 「じゃあ、チョレギサラダと唐揚げを……。」 当たり障りのないものを頼む。
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