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それからいくつか食べ物を注文して、ひたすら飲み進める。
「そろそろ行くか。」
係長がそういった時には12時をかなり過ぎていた。
「えええーーー。
まだ飲みたい!!」
「駄目だ。
明日は不動産屋に行くんだろう。」
「そうですけど……。」
駄々っ子が親に連れてかれるみたいに腕を引っ張られてお店を出る。
仕方なく、仕方なく、仕方なく係長に付いていく。
「はぁーー」
「不満か?」
私の大きなため息に反応した係長。
「また今度連れてってやるよ。」
「本当ですか??
本当に本当に本当ですよ!!!」
「ああ。」
その時係長が少し笑った気がした。
「係長、今笑いました?」
「俺が笑っちゃ悪いか?」
ああ…もういつもの怖い顔……。
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