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内心ムッとしたけど、顔に出さないように笑った。
「そんな事ないですよ。
係長も結構優しいですよ。」
「スゲー。」
みんなの目が私に集まる。
そんなに凄いこと?
なんだか調子の狂うな……。
だんだん話すのが面倒になってきってきた。
「すみません。
私、酔うと結構失礼なことを言っちゃうみたいなんですよね。
これ以上飲むと皆さんの気分を害するといけないのでそろそろ失礼しますね。」
笑顔で言うと、
「酒の上での暴言は明日には持ち込みませんよ。
気にしないで飲みましょうよ。
ねえ、みんな。」
と、隣に座った男の人がみんなに伺いをたてる。
みんなが『そうだそうだ』とうなずくので、仕方なく浮かした腰を戻した。
あーー面倒くさーー。
心の声を笑顔で葬って、
「そうですか?
じゃあお言葉に甘えて……。」
そう言って、まだ半分くらい残っていたジョッキのビールを一気飲みした。
「おいしい。」
ビールのお替りをもらってまたその半分くらいを一気に飲むと、みんなが私を見ていた。
「あれ?皆さん飲まないんですか?」
私の言葉にそれぞれが様々な表情で私を見ている。
あー。
私明日会社で噂になっちゃうのかな……。
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