駄目な私を助けてください!!

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仕事が終わって冷蔵庫の中のケーキの箱を見ると、ケーキは2つ残っていた。 なんとなく食べづらかった私と、多分係長の分だと思う。 係長にケーキを食べたか確認すると、俺の分はいつも一緒に帰ってる下田由紀子ちゃんと食べて、と言われて二人で仕事の後のティータイムを楽しんだ。 「美味しいーー。 ここのケーキ高いんだよね。 お店はいつも人でいっぱいだし。」 「そうなの? 由紀子ちゃんよく知ってるね。」 「だって雑誌にだってよく出てるよ。」 私が思っていたよりも有名なお店のケーキみたいで、尚更食べづらい。 だけど一口食べるとそんな気持ちは吹き飛ぶくらい美味しくて、しあわせな気持ちに包まれた。 「ところでさ、飯田係長大変だね。 ずっと実家から通ってるんでしょ?。」 「うん。」 「大丈夫?」 「何が?」 「なんか変な噂聞いちゃってさ。」 「係長の結婚の話?」 「そう。」 「私もよく知らないんだ。」 「知らないって……。」 由紀子ちゃんが何を言いたいのかはわかるけど、会社の給湯室ではとても話せる事ではない。 由紀子ちゃんも察してくれてその先は無言になった。 「ケーキ食べながら言うのもなんだけど、これからどこかに行く? ご飯でも飲みでもいいよ。」 「行く。」 由紀子ちゃんは私の話を聞いてくれるつもりなんだろう。 今までそんなに親しく無かったけど、一緒に帰るようになって色々話していると信頼できそうだし、何よりも会社で私と係長の関係を知っている唯一の人だから誰にも話せない係長との話を聞いてもらえるのは嬉しい。 結局私達はケーキを食べ終えると、私のアパートの最寄駅近くの飲み屋でご飯を食べながら軽く飲むことにした。
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