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「係長?」
「んー。
可愛いなぁ。」
「いや、そんな……。」
酔っぱらいの戯言だとわかっていてもつい照れてしまう。
「誰にも渡さないぞー。
覚悟しとけよー。
お父さんやお兄さんがなんと言おうと絶対に結婚するんだから。
離すもんか。」
「えっ?」
今さり気なくなんて言いました??
まだプロポーズとかされてませんけど……。
だけどさっき係長はすぐに結婚するわけではないって言ってたしな……。
私も正直今すぐ結婚したいわけではない。
まだ係長と二人の時間をじっくり過ごして、二人が結婚したいと思った時にできればいいな……。
何にしても係長の思い描く未来に私がいるとわかって嬉しかった。
係長は私をきつく抱きしめてキスをしてくる。
「係長……。」
酔っているせいで力加減が出来ないのか抱きしめる腕がきつい。
係長は私を抱きしめたままゴロンと横向きになってそのままスースー寝息をたてて寝てしまった。
そして私は係長の腕の中から逃げ出せずにいた。
しばらくもがいてみたけど、どう頑張っても抜けられずに諦めて私もそのまま寝てしまった。
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