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「急に名前で呼ぶのは恥ずかしいかも……。」
「いいよ、沙也加の好きで。」
「じゃあ、『たか』さんとかでもいいですか?
豊のたかで。」
「いいよ。」
「それから、会社にはもう隠さなくていいよな?」
「はい。」
今までお互い迷っていたけど、もう迷わない。
会社でも堂々と係長の恋人だって言える気がする。
例え係長に変な噂がたっても、もう揺れたりしない。
私は係長を信じてるし、係長に愛されてるって今回よくわかったから。
帰り道、車が渋滞に巻き込まれてもちっとも辛く感じなかった。
だって隣には係長がいる。
どこにいても何をしていても、係長と一緒にいられるだけで幸せだから。
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