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家に帰りたい一心で必死に仕事をこなす。
気付いたらもう10時。
周りには誰もいない。
私の机の上には減った気のしない書類の山。
もう絶望的だ……。
その時、誰かがフロアに入って来た。
悪魔だ!!
「残業しろとは言ってないぞ。」
私を睨みつける。
「すみません。
とても今週中に終わらなさそうだったので……。」
すると係長は書類の山をいくつかに分けはじめた。
「これを5日に分けると、一日これだけやれば終わる計算になる。
今日の分は終わったみたいだから帰っていいぞ。」
そう言って私の残業届けに判を押す。
「係長…帰ったんじゃないんですか?」
飯田係長は残業しない事で有名だ。
係長は私の問には答えずに、ただ冷たい視線を私に送った。
コワイです……。
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