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次の日、私は昨日に引き続き書類の山と格闘していた。
必死に仕事をこなして、定時を迎えた。
まだ沢山ある……(T_T)
「残業しろとは言ってない。」
という係長の言葉が頭を駆け巡るけど、やらないわけにはいかない。
したがって残業突入。
もうこうなったらサービス残業だ!
やっと終わった!!
そう思った時、時間は9時半。
昨日よりは早く終わった。
ちょっと嬉しい(>ω<)
帰り支度をしていると、係長がやってきた。
「今日の分は終わったか?」
そう言って私の前に掌を差し出した。
お手??
「残業届けを出して。」
「あ、でも……いいです。
私が終わらせられなかっただけですから……。」
「その通りだ。
だけど俺はサービス残業ならしてもいいと言ったわけではない。
仕事は仕事だ。」
「はい、すみません。」
私はうなだれる。
「今日の書類を見て、気付いたことはある?」
「あ、随分古いものがあったような気がします。
今更あれを見直す必要があるのかと……。」
また睨まれた。
「すみません。」
「もう帰りなさい。」
「はい。
お疲れ様です。」
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