臆病で意気地なしの私の幼馴染み

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「安らかなって……おま、ふざけんなよ?俺のこの労力、返せ!」 「いやあ、ごめんごめん。何でも一つ言うこと聞くから許して」 「はあ!?往復六時間だぞ?それをごめんごめんって、それで許すわけないだろ?」 「だから、言うこと聞くから。ね?ごめん」 「いつもいつも、毎回そんな簡単に許すと思うなよ。郁美さあ、この前も似たような事あったよな」 あ、まだそれ根に持ってたか。 「ちゃんと行く前に確認しろよっ」 あの時は満天の星空をカメラに収める予定だった。 納得のいく星空を探す為栄太に運転してもらって行った先でのまさかのバッテリー切れ。 「ごめん、なさい」 はぁっと彼がため息を吐く。 「……本当に、何でも一個、絶っっ対に言うこときくんだな」 「うん、聞く!何でも絶対にきく!それは無理ってのも受け入れるから!!」 「本当に絶対だからな」 「うん!絶対にきく!」 「そう。じゃあ」
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