正反対の二人

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 僕も彰吾も図書館で会うだけの知人だし、ラインもメアドも、ツイッターだって知らないけれど、たった一つの約束だけで長い間繋がっている。  本をお勧めして、ファミレスで本の感想を聞いて、カフェで奴の好きなフラペチーノを半分だけ飲んでやる。  そんな不思議な知り合いがいるという現実がもう3年以上も続いているなんて、本当におかしくて時々笑ってしまいそうになるけれど、終わりにするには勿体無いなんて思ったりして、なんだかムズムズとした感じがする。
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