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そして川沿いの小屋についたのだが、そこに人の気配はない。キョロキョロしていると突然床板が跳ね上がり、げっそりとしたゼロスが顔を覗かせた。
「戻ったか」
「大丈夫か?」
「……俺は、あいつと友達やっていく自信を失いかけている」
それだけ呟いたゼロスに、ランバートもラウルも苦笑した。
地下室はランタンの明かりがあるばかりで薄暗い。支える柱が数本、そこにベッドが三つほど。
ほぼ全員がそこにいたのだが、ドゥーガルドは魂が抜けたように壁の方を向いて放心しているし、チェルルとクリフは互いに抱き合ってガタガタ震えている。
ハリーすらもコンラッドに抱きついてガクブルとしていて、室内には異様な臭いが濃くなっていた。
「ほら、ちゃんと俺の質問に答えて。そうしたら気持ち良くイカせてあげるって言ってるじゃないか」
ベッドに片足を乗り上げたボリスは、とても艶のある声でそう言う。ぼんやりとした明かりの中、ベッドの上に仰向けにされ、手足を拘束され猿ぐつわをかまされたルジェールの昂ぶりは根元を強く戒められて紐が食い込み、異様なほどに血管を浮き上がらせてそそりたっている。
ボリスはヌチヌチと、その興奮しきった昂ぶりを弄りながら質問をしていた。
「この森の中に、神子姫様がいる。これは間違いないね?」
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