ナハルの協力者

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ナハルの協力者

 ファランを後にした一行は予定の八日よりも早く森をつっきり、川沿いへと近づいていた。所要時間は七日。これが可能だったのは、ひとえに騎士団の能力の高さだと案内したチェルルが言った。  曰く、チェルル一人なら七日でここまでこられるそうだ。休みは最低限、その他はほぼ走りっぱなし。険しい道も越えれば行けると言うのでそれでお願いした。  ドゥーガルドが荷の重いクリフの医療機器を背負った事で、体力面で心配のある彼もついてこられたし、どうにもならない場面では体力の余っている奴が背負った。これによって可能になった時間短縮だった。  それというのも、やはり気になったのはアルブレヒトの状態だった。約二ヶ月動けない状況というのは、既に命に関わるかもしれない。それを危惧したクリフに、全員が納得した。 「確か協力者はこの川沿いの漁師小屋にいるんだな?」  ドゥーガルドの言葉にチェルルは頷いた。 「ドゥエインさんはそう言ってた。俺の事を知ってる奴だから、会えばわかるって言ってたけれど……」     
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