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強い瞳を見ていると、それを意識させられる。誰とも番うつもりのなかった体が初めて求めている。それを証拠に、アルブレヒトの指先がナルサッハの奥へと当たった。
「んぅぅ! ふっ、くうぅ!」
「当たりましたね。ナル、いいですね?」
卑怯者、嫌だと言っても許さないのに。
ナルサッハの腕がアルブレヒトの背にまわり、しっかりとホールドする。これが、了承の合図だ。
「くっ、んぅぅ! はっ、あぁ!」
ズブリと中へと入り込んだアルブレヒトは、とても熱くなっていた。
「んっ」
挿入の瞬間、アルブレヒトからも切なく甘い声が漏れる。それに、また愛しさが溢れてきた。
「痛くありませんか?」
「きもち、いぃ」
息も絶え絶えで伝えると、嬉しそうな顔をされる。そしてそのまま、グプンと奥まで貫き通された。
嬌声と共に中が切なく締まっていく。物欲しそうにアルブレヒトを締めつけ、絞るように蠢いている。受け入れるべき場所が、僅かに口を開けたような気がした。
「可愛い人。私が欲しくて、抱きしめている」
「我が、君……アルっ」
「いいですね、その呼び方。抱き合う時はそれで呼んでください」
「アルぅ!」
体が痺れる。頭が真っ白になっていく。幸せが心も埋めて、ふわふわ浮いたように気持ちがいい。
「孕みなさい、ナル。そして私の妃に。私は貴方を逃がさない」
雄の目がギラギラと光り、強く奥を暴き口をこじ開けた。
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