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愛しそうな、優しいキス。舌が触れて唾液が溢れるような、そんな……
「んぅ!?」
何か硬い物が喉を通って、ナルサッハは驚いて目を丸くした。これが何か、なんて問う必要はない。体の中に入ってすぐに、変化はあちこちに起こりだした。
「あっ、いや……そんな……」
腹の中が熱く、ジクジクと疼く。受け入れるべき部分がジワリと濡れていくのを感じる。
戸惑うナルサッハを見下ろすアルブレヒトは冴え冴えとしていて、鋭い笑みを浮かべていた。
「逃がしませんよ、私のナル。貴方を必ず孕ませる、そのつもりできたのですから」
「あっ、うそ……」
狙った獲物は逃がさない。そういう男の顔を見て、ナルサッハはブルリと震えたのだった。
体中が性感帯で、体中が心臓みたいだった。息をしているのに苦しくて、切なく疼いてしまう。
アルブレヒトは確かめるように体に触れた。キスをして心を解いて、指先で体のそこここを触れて確かめてくる。
優しい指の動き、性急ではない触れ合いはナルサッハをとろ火で炙り、愛情で絡め取っていく。
「ふぅ、んぅ、あっ、だめ……」
形のいい指が胸の飾りを押し込み、クリクリと捏ねる。それだけでナルサッハのそこは硬く尖り出す。そして触れられていない腹の底が、切なく熱く疼いて濡れた。
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