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「んぅ!!」
流し込まれる熱い滴りに、ナルサッハはビクビクと震えながら達した。控えめに吐き出された白濁。それ以上の快楽を感じる腹の中。その中でより確実に種を植え付けるようにしているアルブレヒトもまた、切なげに眉を寄せて荒い息をついている。
愛しい人。この人をずっと求めていた。こんな日は来ないと諦めるフリをして、諦められず離れられなかった。
僅かに手を動かして、ナルサッハは自らの腹に触れた。
願わくば今、新たな命が宿ればいい。怖いけれど、守ってみせる。愛しい人がくれた、唯一無二の大切な贈り物なのだから。
END
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