回想~霧雨のラジオ

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『霧雨の人生相談の時間、暴露しようぜの時間がやってきましたー』 『パフパフードンドンーパフ』 『イエーイ』 『ん』 『皆さんこんばんは、霧雨のリーダーのコンです』 『おっす、おらボーカルのテツ』 『ギターのアカっす。みんな俺のこと愛してる?』 『ドラム、レン、よろ』 『おい、お前らいつになったらまともに挨拶できるようになるんだ?』 こんな感じで毎週水曜日深夜に始まるラジオ番組。 高校に入学して3ヶ月、俺は未だに慣れない学校生活や人間関係に戸惑っていた。学校ってこんな鳥籠のような狭い世界だっけっと疎外感を感じていた。俺は色々限界なうえに不眠症だった。そんな日々の夜、暇つぶしに聴いていたのがこのラジオ番組。 『ペンネーム、やさぐれさん。みなさんのストレス解消は何ですか?はい、テツ』 『えっ、俺?うーん、やっぱり歌うこと。とにかく歌って叫べば気分がすっきりするかな』 『テツはストレス解消じゃなくても、いつでも歌ってるッスよね』 『あーそうか?』 『俺のストレス解消は髪いじりッス。特に女の子の長い髪見るといじりたくなるッスね』 『アカ、実家、美容室だから』 『そうなんッスよ。だからか髪いじりたくなるんッスよね。そう言うレンはどうなんッスか?』 『ドラム、と睡眠…かな』 『おぉーさすがドラム好き!寝るときもスティック横においてるもんな』 『俺の、宝だから』 『コンは?』 『俺は何でもいいから思ってることを紙に書く。頭の中ぐちゃぐちゃで形になってなくてもいいからひたすら書く、だな。後に霧雨の歌詞になったりするな』 『あぁ、あのノートすごいッスよね!腹黒さが半端ないッスよね!えっ、あれ、コン?いいいい、痛いッス!』 『俺のネタノートを勝手に見た罰だ』 『痛いぃぃぃぃーご、ごめんんんんん!!』 
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