9人が本棚に入れています
本棚に追加
聞くに聞けなくて3日たってしまった
意を決して土曜日に電話した
「あの・・・この間のサイン帳にさ・・・
わたしの名前が趣味のところにあったんだけど・・」
「おー」
「あれはどーいう意味?」
「そういう意味だよ」
「は?」
「ドッキリ?」
「だからー、オレはお前の事が好きってコトだよ」
「うそー、あんなに可愛い子が周りにたくさんいるのに?」
「いいだろー、オレの趣味なんだから」
驚き過ぎてそのあと、どういう風に電話で話したのか
覚えてない
それからその晩から日曜日にかけて熱が出ちゃった
ずっと寝てた
寝ながら夢じゃないよね?
自問自答を繰り返してた
心地良い疲れだった
それからみんなに内緒で付き合い始めた
高校は別の学校に進学した
ある日、ムロくんから
「文化祭でバンド演奏するからおいでよ」
と、言われたので緊張しながら出かけた
たまたま隣に座った子達が
「今日、ムロくんの彼女がきてるらしいよ」
なんて、話し始めた
ドキッとしたけど
彼女、ここですよ~みたいな優越感に浸りながら
演奏会は大成功でとっても良かった!
だんだん、ムロくんも時間が過ぎると
ほかの女子と出かけていたりすることもあったみたいで
友達からわたしの耳に入った
悲しかったけど
でも、わたしから問いただすことはしなかった
最初のコメントを投稿しよう!