第一章 写真の彼女

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雪山を探索しているとカメラを構えた彼女の姿があった。 僕「何してるの?」 彼女「写真を撮ってる。」 僕「それは分かるよ、今取らなくても…」 彼女「今じゃないと、撮れないの」 僕「じゃあ僕も一緒にいてもいい?」 彼女「凍え死んじゃうよ」 僕「君もそうでしょ、はぁー寒い」 彼女「はい」 僕「え?」 彼女「マフラー、かけた方がいい」 僕「ありがとう…」 彼女「あ、今だ。」 彼女のカメラからシャッター音が聞こえた。 僕「撮れた?」 彼女「うん。見る?」 僕はカメラを覗き込むと、美しい雪山の世界が広がっていた。 僕「わぁ~!こんなのも撮れるの?!」 彼女「そんなにすごい?私はただシャッターを押してるだけだよ」 僕「僕がこんなことができないからいいんだよ」 彼女「ふーん。じゃあ帰ろう。」 僕「え?!もう?!」 彼女「寒いし、ここにいたら凍え死んじゃうよよ」 僕「わかったよ・・・あ、」 僕は彼女にマフラーを巻いてあげた。 僕「どう?暖かい?」 彼女「このマフラー元々私のものだよ」 僕「うーん。」 彼女「でも、ありがとうね」 僕「珍しい。」 彼女「え?今なんて言ったの?」 僕「ううん、何でもない。帰ろっか、」 彼女「そうだね、寒い。」僕「はい。暖かいよ」 僕は彼女に手を差し伸べて、彼女は握った。 彼女「君の手は寒いね」 僕「こんなことをして恥ずかしい。」 彼女「でも、暖かくなる」 僕「うん。嬉しい。」 彼女「気を付けて、ここの雪山って結構滑るから」 僕「僕だってちゃんとしてるよっと、」 僕は彼女の手を握りながら、雪山を降りていった。
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