金魚楼

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「あっ、あっ!ぁ、あぁっ!」 緋色の指が中に入っている。 藤吾郎は口から漏れ出る嬌声を抑えようと必至になって奥歯を噛み締めた。 それでも耐え切れず口からは浅ましい淫らな声が溢れ出る。 既に数本押し込まれた指は蛇のように蠢いて中を容赦なく犯していった。 「感じやすいな。それに柔らけえ」 「ぁあっ、ふ、ぅ…ッ!」 その指が内壁を擦る度に腰が跳ねて止まらない。 以前の男との夜とて、こんなにも強い刺激は感じたことは無かった。 「こんなにすんなり己の指を受け入れてくれるなんて、今までは張り型でも入れて独り寝してたのかい」 「~っ…!」 「その反応は図星か?」 感心したようなからかうような、そんな声色で笑われ藤吾郎の顔からは火が出そうだった。 「お、おめえが…っ」 「ん?己がなんだい?」 「ぁッ!ぁ、ひ、緋色、ぅあ…っ!」 「ありゃあ、何言ってるのかわからねえなあ」 藤吾郎が口を開け言葉を発そうとするたびに、指が中を抉り嬌声へ強引に変えられる。 これはわざとだ。緋色は大概意地が悪い。 藤吾郎は恨めしく思いながら緋色の指に翻弄された。 「、ん゛ぁッ!」     
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