コウさんという男

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コウさんという男

[2019/2/9] こんばんは。 年明けから色々なことがあり あっという間に1月が過ぎ、気がつけば2月。 わー、月日の流れが早い。 などと思いつつ、ちょっとポカーンとしています。 色々大変なことがある中で 悪い事ばかりではなく。 母の事でオロオロする私に対して コウさんがずっと 「一人で悩むな。一緒に考えよう」 と言い続けてくれたことが 大きな支えになったんです。 母の事だけではなく父のことにも すごく親身になってくれて 「ミヨコお母さんの入院が長引くときは、お父さんと猫ズでウチに来てもらおう。通いで面倒を見続ける方法だと、ジュリアが大変だろう。実家からだと通勤も遠いし。」 そういう話を 父に話してくれたり 病院のことや医療費のこと 保険のことについて 分からない私と父に詳しく教えてくれたり とても頼もしかった。 「親父の時にね、勉強したんだよ」 そう言いながら笑うコウさん。 遺産相続や生前贈与などについても かなり詳しいことに驚いた。 「これはウッチーの爺様の時に勉強した。 財産に執着のないウッチーが損しないように、 知り合いの弁護士と連絡取って、な。 おかげで、親父が亡くなった時も役に立ったよ。 何より、おふくろの為に 親父が様々な準備をしてた事に対して 我が親父ながらすごい男だなって思ったものさ。 だから少しはアドバイスできるぞ」 そう言って、ちょこっと得意そうにする。 「しゅごいねぇ。 コウさん、ホントに勉強家ね。頼りになるぅ」 いいこ、おりこうしゃんねぇ。 なでなでーっとする私に 撫でられながらコウは言う。 「ふふふ。俺と結婚して良かっただろう?」 「うん。良かった。すごーく良かった。頼れる夫で嬉しいです。ふひひひ」 「ふふふ……今日はローストビーフが食べたいな。ジュリアが作ったやつ。」 「ふひひひ。実は昨夜、もう作ってる。だから今夜食べられるよー」 「えっ、マジか!!えっ、なんで?なんで分かった?」 わーっと盛り上がるコウさんに 今度は私がちょっと得意そうにしてみせるのだった。
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