やっぱり千智さんは… 

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「お疲れ様でした」 17時に仕事を終えて、俺は挨拶をして店を出る。 …千智さん、本当に来てくれるのかな…。 でも、ちゃんと話をしなきゃ… 絶対に後悔する…。 俺は真っ直ぐ家に向かう。 もしかしたら…この話し合いで 俺と千智さんは今後顔を会わせることもなくなるかもしれない…。 あ…なんか… そう思ったら目頭が熱くなった。 滲む目元を無理矢理服の裾で拭い、深呼吸をする。 会えなくなるなんて…やっぱり嫌だ。 そのためにもきちんと話し合おう。
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