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そう決心したものの、俺の足取りは重い。
あ…マンションに着いたな…。
俺はいつも通り階段を上がる。
2階に辿り着いた瞬間、見知った顔に心臓が跳ねる。
「…千智さん…」
「お疲れさん、ちゃんと帰ってきたな」
「……すみません、お待たせしました」
「いや、俺も今着いたところだ。気にするな」
他愛もない会話のはずなのに…
今は少し胸が苦しい…。
俺は鍵を開けて、千智さんを中に通した。
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