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「水くれ」
和巴はテーブル上のジョグからグラスへ水を注ぎ、
晴彦の傍らへ跪いて水のグラスを差し出した。
「ハイ、晴彦さん、お水だよ」
「……の~ま~せ~てぇ? 和ちゃん」
「もう ―― っ」
酔うといつも決まって、大人の駄々っ子と化して
子供以上に手のかかる晴彦。
こんな時は彼の事がほんの少し、
可愛く見えてしまう私ってかなり末期かなぁと、
自嘲的笑みを浮かべつつ、
水のグラスを晴彦の口許へゆっくりと運んでいく。
――と、晴彦は自分で”飲ませろ”と言って
おきながら、和巴の手は遮った。
「……晴彦、さん?」
「違うだろ? 飲ませ方が」
「!……」
和巴は晴彦と手元のグラスを交互に見て、
しばらく迷っていたが。
やがて意を決して、グラスの水を自分の口に含み
口移しで晴彦へ水を飲ませた。
晴彦は水を飲み終えても和巴から唇を離さず、
徐々に口付けを深くしていき。
和巴のシャツのボタンを外しにかかる。
「ね、晴彦さん、今日は止めて? 学校あるし」
「それがどうした? 俺はヤりたい」
軽く何度もの啄むようなキスを繰り返し ――、
やがてそれは、頬へ~首筋から胸元へと
下りて行く。
「ん ―― ほんと、やめ……ン、あぁ……っ」
弱いポイントの乳房を執拗に攻められ、
和巴は抵抗するのを諦めて晴彦へその身を委ねる。
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