第2話 夏だ!ケンカだ!元気な病人ですけど?

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緑色の光が一直線に瞳を狙う、だが、瞳の前に 青い六角形のシールド、その前に赤い六角形のシールドが 光を受け止め消し去る。 瞳の前に魔法でシールドを張ったのは レスリーとジャンヌ。レスリーは青い石の 入った杖、ジャンヌは赤い石の入った 細い20センチくらいのステッキ。 「危なかった」「大丈夫?」 「ありがとう。びっくりしたけどね」 瞳はドキドキする胸に右手当て深呼吸する。 (魔法怖い、次界怖いよ) その時だった、後ろから悲鳴が! 「キャー!」「いやー!」「離せー!」 リザードマン1、2、3に後ろから羽交い締めに されているグレースたち。 「杖捨てろ!」 リザードマン1が叫ぶ。 ふうっと息吐き瞳はにっこり笑う、 そしてグレースたちを見て。 「グレース、アルマ、エリー、こういう時は どうすれば良かった?教えたよね?」 ハッと思い出した3人は頷き、冷静になる。 アルマはリザードマン2の左脇腹に肘鉄、 油断したところで右腕掴み投げた。 「うわっ!」ーバタッー グレースはリザードマン1の腕にしがみつき、ジャンプして重心前に向かせ、 バランス崩れたところをそのまま投げた。 「わぁ!」ードター 小柄なエリーはリザードマン3の右手親指を 左手で掴み、肘を右手で押し上げバランス 崩れたところを投げた。 「えっ!?」ーバンー 「やるね! 3人共」「武術の点数上がるわね!」 感心するレスリーとジャンヌ。 どよめくリザードマン武術部員とゲン先生 「わ、わかった。もう生徒たちには手を出さないから、俺たちが悪かった」 「OK」「約束、守ってね?」 腕組みしてるレスリーとジャンヌ。 その時、瞳のお腹に巻いていたタオルが落ちた、 焦った瞳が胸隠してTシャツを捲る、縫った跡は 大丈夫みたい傷口は開いていない。 武術部員たちが瞳を見てまたどよめく。 顧問のゲンが恐る恐る口を開く。 「人間、お前、そんな大怪我してたのか?」 「いや、元気な病人ですけど?」 またまた病気のこと説明することになった。
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