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看護師さんが水を持って来てくれる、うがい補助してくれたのは最初の数回だけ。
「自分で起きてうがいしてください」
(昨日、お腹縫ったばかりだよ!もう腹筋!?)
(スパルタ〜)
心の中で泣く、後ですごく感謝するだろうと思った、ほんとにそうなる。
鼻のチューブを外してもらった、点滴側、右向きになり手すりを持ち、ゆっくり体を起こす。
翌日、歩く練習。両脚に巻いていた電気マッサージだけ外す、白いタイツはそのまま。午前中、まともに歩けない! 午後は何とか歩けた、点滴台が杖代わり。
深夜、うがいのため洗面所へ30分ごとに行く。とにかく、喉渇く。
部屋では眼鏡掛けたまま寝ている、家と勝手が違うから、ベッドから落ちたら危ない。
うとうとしていたら、また話声が聞こえた。
(……また白い靄、夢? ……あ、星空。
知らない星空だ……)
「先生、来てくれるかしら?」
「召喚術に間違いなければね」
「ねぇ、前に何処に繋がったよね?
あの人が先生なんてことない?」
「私と目が会った人? そうね、1度会ってみたいわね」
「また、何処かに繋がったよ? 誰か来た!!」
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