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頼られると嬉しいものだ、にっこり笑い少女達を見る瞳。
「私は病人だから無理は出来ないけど、
知ってることなら何でも教えるよ」
「私は葵 瞳。宜しくね」
瞳は点滴してない左手を出し、グレースと握手する。
「ヒトミって呼ぶわね」
「下の名前で呼ばれ慣れてないんだけど……」
「姓じゃなくて名前なのね! それなら名前の方が親しみやすいわ、ヒトミ」
「それともオバサンの方がいい?」
「名前でお願いします」
2つの月明かりの中、草原には虫の鳴き声、
親子くらい離れた3人と魔法陣の中。
「次、召喚されたら帰れないのかな?」
「聞いた話では霊体だと人間界にも冥界にも
帰れない。生身の人間なら行き来できるかも?」
顎に右手の人差し指を当てて話すエリー。
「えっ? 不確かなの?」
苦笑いの3人。
(大丈夫か?落ちこぼれって言ってた不安)
「これで連絡取れるかな?また召喚するからね!」
エリーはパジャマのポケットからスマホの用な物を取り出し瞳に手渡した。5.8インチ、ワインレッド
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