第1章

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「セーフ!!!」 学校のチャイムと同時に勢いよく教室に入る。 私は、佐野 風愛(さの ふうあ) 中学3年、15歳。 家から学校まで自転車で約30分。 いつも遅刻ギリギリです。 「朝からうるせーよ。そんな息切らすぐらいなら、家をもっと早く出ろよ」 馬鹿にするかのように笑いながら、 いつも同じことを言ってくる。 こいつは、笹川 優真(ささかわ ゆうま) 「そんなこと言われなくても分かってますー!実際間に合ってるからいいじゃん」 口を膨らまして地味に対抗しようとする。 「早く席つかんか」 毎回のことに微笑を浮かべた先生が頭をぽんと叩く よしっ。今日も1日が始まる
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