知らない電話は出るもんじゃない

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まぁ俺は自身の好奇心に背中を押されて通知ボタンを押してしまった訳だ。さぁて一体どんなやつだ?あっ、でもヤクザ的な怖い人だったらどうしよう……とか思ってたら、めっちゃ可愛い女の子の声でした。何これ俺ラッキー?舞い上がりましたよ、はい。だってモテないんだもん!可愛い子と関わる機会なんてないんだよ!わかった?? ワクワクしながら待っている俺の耳に届いたのは、「バレッタを探して欲しい」というお願いだった。いや俺探偵になった覚えはないんですけど。まずただの間違い電話じゃなかったの?何が何やら全くわからないし受ける気はさらさらなかった。だって面倒じゃん。が、その電話の主である少女の声がやたらと切実だったため、遊び半分で引き受けた。だってあんなに可愛い上に涙交じりの声で『お願い』って言われたらそうなるだろ。ここで断ったら男じゃねぇ!ちょろいとか思ったやつ出てこいや。
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