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「ガチャ回すとき、さっきの10円のときみたいにボーっとした顔しないだろ」
ボーっとした顔は余計なお世話だが、どうでもいいやと思っていたのは事実だ。ガチャのときはそうはいかない。
「当たる じゃなくて、当てる だ。
結果を引き寄せるんだ」
あ、、、これはヤバいやつだ。マサシは本能的に心の扉にカギをかけた。
「こんな話ぜったい怪しいと思うだろ。
自分も 100% 疑ってたよ。今でも 30% くらいは信じてないけど、
そこを解明していくのが運部の活動だ」
アダチは自信たっぷりにポケットから10円玉を取り出した。
「数字はウソをつかない。
さっきとの違いを見てみようじゃないか」
10円玉をマサシの顔に近づける。
「この「10」って書いてある方を 10連ガチャの SSR と思うんだ。
強く思えば思うほどいい。少なくともボクの場合そうだった。
その人形に頼ってもいいし、他の何かを思い浮かべてもいい。
当たる じゃなくて、当てる だ」
マサシは純粋に結果に興味を持った。
違いが出るならそれはそれで面白い。
10連ガチャと言われたらなおさらである。
結果はおどろくべきことに 5-0、ウラが出続けたのだ
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