①桃ちゃんのお誕生日

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①桃ちゃんのお誕生日

 今日は午前中で相談所の仕事が終わり、午後からは一緒に働いている黒川 桃子さんのお誕生日会の準備をする為に、京子先生と一緒に買い物に行く予定になっている。 「柳町君。出掛ける準備は出来てる?」 「はい、大丈夫です」  久しぶりのお出掛けという事で、僕は少しだけお洒落をしていた。 「私も準備出来たわ。さぁ行きましょうか!」 「京子先生!! その格好、寿司屋の大将みたいな服ですけど、一体どこに行く気なんですか!?」 「ラスベガスよ」 「今からラスベガスですか!? 夕方にはここでお誕生日会ですけど!! ラスベガス行くにしても、その格好は意味が分からないですし、何を買いに行くつもりなんですか!?」 「ただの冗談よ。そんなに本気でつっこまないで」 「き……京子先生が変な事言うからでしょ! 早く着替えて行きましょうよ!」  相変わらず京子先生のボケは、本気過ぎてついていけない…… 「さぁ着替え終わった事だし、行きましょうか!」 「だから京子先生!! そんなスーパーマンみたいな格好して何処に行くんですか!?」 「市民プールよ」     
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