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③二日酔いの京子先生
もうすぐ相談所が開店して相談者が来る時間だというのに、我がB級能力者相談所では今日も朝から京子先生が頭を抱えている。
「あ~頭痛い……」
「大丈夫ですか、京子先生?」
「昨日はちょっと飲みすぎたかしら……。久しぶりに会ったとはいえ、日付が変わるまで飲むんじゃなかったわ……」
だ……誰と飲みに行ったんだろう……
助手の僕を差し置いて飲みに行くなんて……
お酒はそんなに強くないですけど、僕も誘ってくれたら良いのに……
「柳町君。そこのお茶菓子取ってくれない」
「は……はい」
僕は相談者用に出すお茶菓子を京子先生に渡した。京子先生は頭を抑えながら口一杯にお茶菓子を頬張っている。
僕は京子先生が食べた分を補充する為に、奥の棚にあるお茶菓子を取りに行った。
2~3種類抱えて帰ってくると、既に皿の上のお茶菓子は無くなっていた……
「き……京子先生、お酒は何を飲んだんですか?」
本当は誰と飲んでいたのか聞きたかったが、敢えてどうでも良いお酒の種類なんか聞いてみた。
「一気飲みを煽ってくるから、つい調子に乗っちゃったのよね」
「あまり強いお酒は一気飲みしない方が良いですよ」
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