高貴な種族の誤算

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 一番新しいのは約1000年程前に突如現れたというヴァンパイアとの壮絶な戦いの記録。  ある日を境に急に行方不明者と全身の血を抜かれミイラと化した死体が多発したらしい。  余りにも頻繁に出る為に警察は重い腰を上げ、大規模な捜査が行われた。しかし、手がかりとなるものは一切出ず、まるで警察をあざ笑うかのようにどんどんと人が消えていった。  消えたり、ミイラへと化していくのは一般人だけではない。捜査中の警察官まで犠牲になった。  共通している事、それは全て夜に起きるという事。 「危険過ぎる」という為、警察官達の夜の捜査は10人のチーム制で行われる事となった。  しかし 「追いつめていたはずなんだ…。それなのに捕らえられなかった。奴はあきらかに疲れ切っていたはず。それはそうであろう、俺達は10人編成でヤツに向かっていった。そして何発もの銃弾を浴びせた。それなのに…」  ある実力派揃いのチームは、突如自分達の目の前に現れた化物に対して臆する事無く果敢に挑んだのだが  左手首の先と右足の太腿から下を失ったリーダー1人だけを残し  全滅した。  そしてこの戦いの最中、チームの一人が残りのメンバー達の目の前で全身の血を吸われ絶命した。彼らはそこで全てを悟った。この化物は  伝説上の夜の生き物。ヴァンパイアだと。  余りにも危険過ぎるという事で警察官達もこの事件を捜査する事から身を引いた。  そして…遂に国の最強と謳われる選ばれた12人だけで結成された、少数精鋭の特殊部隊が動き出した。  彼等はヴァンパイアが苦手とする銀の弾丸を連射で放つ事が出来る特殊な銃を所持し戦いを挑んだ。
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